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皆さん、改めてご挨拶申し上げます。
このホームページの亭主の砂戸 六朗(スナト ロクロウ 略してサドロク)と申します。
もちろん本名ではありません。敬愛する団鬼六(ダンオニロク)先生と女房が口にする「家の宿六(うちのやどろく)」を併せたペンネームです。
このホームページでは小説と図画と皆さんの忌憚ないご意見を載せて行きたいと考えております。

さて、扉に描かれたFantaSM(ファンタズム)の意味ですが、本来Fantasmとは、幽霊や幻影や得体の知れないものを意味する言葉で、ファンタズム(Phantasm)という映画もありましたが、ここではFantasyとSMを合成した造語として使っています。
あくまでも現実世界のSMでは無く、大人のファンタジーとしての世界を展開して行きたいと考えております。

耽美小説とかSM小説と呼ばれる分野がありますが、私はSM小説とは神と人間の物語ではないかと考えております。
団鬼六先生の代表作である「花と蛇」の作品コンセプトを一言で言うと、女神「静子」を崇拝する人間たちの開く魔宴(サバト)であると言えると思います。
作中で静子は女神でありますから、どんなに汚辱されてもその高潔さ神々しさを失うことは無く、人間たちはそんな静子を畏れ敬い新たなる辱めを与える訳ですが、それでもその神々しさは決して失われ無いことを目にして、人間たちは驚き畏れ、また新たな責め苦を与えていく-と延々と繰り返していく訳です。白亜の大理石で作られた神像にいくら汚水を浴びせかけても、その下から白い姿が再び現れる様なものです。
静子は人間ではなく女神ですから、いかなる責め苦を受けようともその清楚さ貴品を失うことなく、自棄を起こして「どうせ嫌だと言っても力尽くでやるんだろう!さっさとやりやがれ!」と嗜虐者達に向かって股をガバッと開く-と云うような場面は決して登場しない訳です。
嗜虐者達が飽くなく静子を虐待する様は、神々を畏れ崇拝し奉仕する人間の姿に重ねられます。

この猟奇の宴には静子を最高神として数々の女神も登場し、宴を盛り上げるために「女体調教師の鬼源」や「シスターボーイの春太郎、夏次郎」や「ゴリラ男の捨太郎」など異形(いぎょう)の道化師(ピエロ)が登場し、田代邸という館で昼夜を分かたず猥褻で背徳的な宗教的儀式が繰り広げられる訳です。
ここでは読者はこの魔宴に招かれた参観者となり淫靡な儀式を目のあたりにする-という立場になる訳です。

SM小説は神と人間の物語ですから、逆に加虐者が神で被虐者が人間という事も出来るわけです。
私の小説「裏切りの代紋」に登場する「剛沢」は、知力、体力、精力において圧倒的に被虐者である人間より強く神として君臨する訳です。
虐待を受けるのは、人間ですから正しくもない高潔でもない要素は多々ありますが、神の目から見ればそんな事はどうでも良い事なのです。
神はその人間が善人か悪人かを問わず、ただ虐待したいから虐待するのです。虐待を受けて被虐の快美感を感じるのは人間の勝手であって神の預かり知るところでは無いのです。

神と人間というと宗教染みて来ますが、日本人になじみ深い仏教には因果律の教えがあります。因果律とは原因が在って結果が在る-と云う考えです。逆に言えば、或る結果には必ずその結果を作り出した原因が在ると謂う事です。仏教には「善因楽果、悪因苦果」と云う言葉があります。良い行いをすれば良い結果として帰って来て、悪い行いをすれば悪い結果が降りかかると云う意味です。ところが、世の中にはどう見ても善人なのに苦労ばかりする人もいます。そこに人々は不条理という思いを抱くわけです。

キリスト教の世界では因果律という考えは在りません(とは言っても因果応報を信じるキリスト教徒は大勢居ますが・・・・)。
キリスト教における預言者は神の言葉を人間に伝えると謂う尊い行為を行うわけですから、因果律の考えから行けば何者も得られないような安楽が与えられてしかるべきなのですが、実際は逆でこれでもか!これでもか!と苦労を与えられる訳です。
サディズムの語源となったマルキ・ド・サド(サド侯爵)の小説「美徳の不幸」の主人公であるジュスティーヌは宗教的美徳や礼節に忠実であろうとすればするほど数々の苦難に遭遇します。そしてラストに一切の苦難から解放され安楽な暮らしを送れるようになった途端、雷に打たれて命を落とすのです。
キリスト教の宗教観では預言者や聖人(聖女)と伝えられる人は散々苦難を受け非業の死を遂げる場合が多いのです。
聖女ジャンヌダルクはブルゴーニュ公に捕らえられ、イギリスに売り渡され、拷問とレイプの末、火炙りで処刑されております。
サドの小説「美徳の不幸」にもこのようなキリスト教的宗教観が背景にあるように感じられます。

日本人には神様というと優しく善良で、お賽銭を沢山上げればそれだけ御利益(ごりやく)が返って来そうな、人間に対する奉仕者の様なイメージを持ちがちですが、例えば旧約聖書に出て来る神様は冷酷で短気で嫉妬深く、もし友達に居れば困った奴だと感じそうです。
ユダヤの民を何十年も砂漠に放置プレーしたり、「こんな神様は嫌だからエジプトの神様を信じよう!」とすると嫉妬して皆殺しにしようとします。
さて、話がそれてしまいましたが、神は人間の都合など考えず、ただ自分がやりたいことをやるだけで、その結果を人間がどう判断しようと人間の勝手で神の預かり知るところでは無いのです。
私の作品では、読者は神々の視座に立って虐待される人間を眺めていく事になると思います。

亭主敬白

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2023年7月5日(水)
天保仇討ち無残旅(第二部)書き終わりました

長い間執筆をさぼっておりましたが、天保仇討ち無残旅追加しました。
現在第三部の構想中です。
お待たせしました!第三部ではいよいよ、あの”千鶴”が悪人達の毒牙に落ちます。
一部、二部では陵辱されるのが、志乃と真之介の二人だけで寂しかったですが、大勢の女達が登場して三人の悪鬼により陵辱されることになります。

2022年7月26日(火)
裏切りの代紋(後編1 淫獄編)に加筆しました。

裏切りの代紋という作品はジグソーパズルの
ようなものと考えていますが、まだ未使用の
パーツが幾つか残っていたので、何処に当て
填めようかと以前から考えていたのですが、
後編1に挿入しました。
これにより99ページから129ページに増加
しています。
他の編に関しても誤字脱字など細かい点を
修正しました。

2022年5月24日(火)
裏切りの代紋 前編2 調教編 修正

裏切りの代紋 前編2 調教編を加筆・修正しました。
これにより、以前135ページが150ページに増加しました。

2021年8月14日(土)
画像館2に画像5枚追加しました

オリンピックでテレビに釘付けでしたので暫くアップデートしていませんでしたが・・

2021年6月2日(水)
画像館2に画像を追加しました

最近彫り物を入れた女性を責める絵に興味を持ち始め(ひと頃の小妻要画伯みたい(^_^) )、
どうすれば入れ墨みたいに見えるか色々試行錯誤中です。

2021年5月22日(土)
画像館を建て増ししました

絵が増えてきたので、管理しやすくするため画像館2を新設しました。

2021年4月15日(木)
画像館に画像追加中です

この数ヶ月何かと忙しくて小説館の作品の手直しくらいしかしていなかったのですが、
ここに来て、画像館に作品をいくつか追加しております。
元々色塗りが下手なので無着色の鉛筆画のみでしたが、
最近良いソフトを入手して何も考えなくても簡単に彩色できるようになりました。
やはりモノクロとカラーでは全然見た目が違いますね。
パソコンのソフトウェア技術の進歩は大したものです!

2021年2月25日(木)
カラー画像5枚Upしました。

このところ何かと忙しくて小説の手直しくらいしかUploadしていなかったのですが、
久しぶりに画像をUpしました。
色塗りが苦手なのでこれまで白黒画像しか出来ませんでしたが、
今は良いソフトが出て来て簡単に着色出来るようになり感激です。

2020年7月25日(土)
哀哭の代紋 加筆しました。

小説館の裏切りの代紋シリーズ 第二部『哀哭の代紋』を加筆修正しました。

2020年7月17日(金)
画像館に画像を4枚アップしました。

何故だか急に●●女・・じゃなくて豊満な熟女を描いてみたくなって、描いてみました。
歳の頃は40代半ばくらいの想定です・・たぶん若い頃はそれなりにグラマラスな美女だったのでしょう。
それにしても、妊婦とか●●女とか、やはり私の好みは変わっているのでしょうか?

2020年6月1日(月)
小説館をアップデートしました。

小説館元禄地獄小町に加筆修正しました。

2020年5月28日(木)
画像館をアップデートしました。

画像館に絵を4枚追加しました。